チーズとフランス

こんにちは、皆様！
Bonjour, tout le monde !
お元気でしょうか？
Vous allez bien?

ネット担当をしておりますUMEです。
６月に入り人気の『にしかまチーズ』にゴルゴンゾーラ味が期間限定で仲間入りしましたが、お召上がり頂けましたでしょうか？
人気の『にしかまチーズ』の他に、『ベイクド』、『フロマージュ・クリュ』等チーズを使用しました美味しいケーキは、レ・シューの定番商品としてお客様に親しまれております。
世界に目を向けると、チーズは古代から菓子製造にも広く用いられていたそうです。
そしてチーズといえばやはりフランス！
今回はチーズとフランスについて綴らせて頂きます。

Le Fromage et La France

私はチーズというとある一つのフレーズが頭に浮かびます。
“Comment voulez-vous gouverner un pay où il existe 246 variétés de fromage ?”
『246種類ものチーズを持つ国をどうやって治めるというのかね？』
（258種という説もあります）
ドゴール将軍（フランス第１８代大統領）の有名なフレーズの一つです。
こんなに沢山の種類のチーズを作っているフランスという国の強さと誇りが感じられ、そして時の将軍がこのような洒落た言葉を述べるというところにフランスだなって、初めてこのフレーズを聞いた時に甚く感動したものでした。

世界では１０００種類以上の多種多様なチーズが生産されてますが、フランスでは現在３６３種類以上のチーズがフランスの各地で生産されてます。
フランスのチーズの原料となるミルクは、牛、山羊、羊の３種類。
フランスで一番販売量が多いのが、グラタン、キッシュなどお料理に使用されるハードタイプチーズ、エメンタール。（オリジナルはスイス）
フランス人が大好きなチーズは、日本でも有名な軟質白カビチーズ、カマンベールチーズ。
ただ、フランス以外のチーズも入れると近年お隣のイタリアのフレッシュチーズ、モッツァレーラチーズの消費量も１位２位とかという報告も。
フランスの王様、ルイ１４世に献上して大変ご満足頂いたチーズは、セミハードタイプのサン・ネクテール。
オーヴェルニュ地方（フランスの中南部）からロバの背中にチーズを乗せて遥か彼方のヴェルサイユ宮殿までチーズを運んだという逸話が残ってます。
その他には、ブルーチーズ、ウオッシュタイプチーズ、シェーブル（山羊のミルクのチーズ）など、製造方法、原料のミルクなどによって７種類に分類されてます。

Le Saint-Nectaire était dit-on fort apprécié de Louis XIV
太陽王ルイ１４世も好まれたサン・ネクテール

沢山の種類があるチーズ、フランスのスーパーのチーズ売り場を眺めているだけでも圧巻！
私が以前住んでましたパリ１１区のマルシェでは、とてもリーズナブルな価格のチーズ屋さんが出店していたので、このお店ではいつも行列が出来てました。
『今週末、６人でローストビーフの食事の後に食べるチーズのおススメはどれですか？』とか、『今夜このカマンベールチーズを食べたいけど、よく熟成してるのを選んで下さい。』など、今日はどれにしようかなぁとチーズをあれこれ選びつつも、お客さんの質問やお店の人のアドバイスの会話に耳を傾け、順番待ちをワクワクしながら待っていたものでした。

Vitrine de fromagerie
チーズ屋さんのショーケース
プライスカードにいろいろな情報が値段と一緒に記載されてます

チーズはパーティ（fête)、アペリティフ(apéro)のお伴、お料理、お菓子、そして食後のチーズの一皿など様々な食事の場面で登場し、フランスの食生活において必要不可欠な存在。
また、チーズにはフルーツ、ドライフルーツ、ハムやソーセージ、ナッツなどにも良く合います。
ワインとチーズとパン、そして楽しいおしゃべりがあれば、それだけで大満足な気分になります。

最後に伝統的なフランスのチーズの盛り皿のルールをご紹介します。
Plasir des yeux.
まずはどのお料理にも言えますが、美しく盛り付ける事が第１のルール。
大理石、磁器、木製のプレート、または柳や藤で編んだプレートに、数種類のチーズをお互いのチーズの味が他のチーズの味に移らないように、チーズ同士が触れないように盛り付けます。
丸形、ピラミッド型、三角形や四角のチーズなど、いろいろな種類のそれぞれ形の違うチーズを皆が取りやすいようにバランスよくプレートに並べます。丸いプレートなら、数種類のチーズを円を描くように盛り付けます。
チーズは食卓に出す４５分前には冷蔵庫から出して、常温でチーズの風味を引き立てます。
チーズを取り分けるチーズ用のナイフを添えて、さあ食卓へ！