Bonjour à tous,
皆さまこんにちは、ネット担当をしておりますUMEです。

過ごしやすい快適な秋の季節になりました。
10月に入りレ・シューでは、ハロウィンの楽しいイベントを行っておりますので、皆様のご来店、イベントのご参加をお待ちしております。

『レ・シューハロウィンパーティー2022』のご案内はこちらからどうぞ
https://leschoux.co.jp/topics/33722/

今回は毎年パリで行われておりますナイトイベント『Nuit Blanche』(ニュイ・ブランシュ)を紹介させて頂きます。

『ニュイ・ブランシュ』(白夜)というタイトルのアートイベントは、毎年10月の第一土曜日の夕方から翌朝まで開催されます一晩だけのアートイベントです。
ビジュアルアート、ヴィデオアート、インスタレーション、絵画、写真、彫刻など、フランス現代アートのアーティストが様々なジャンルで作品を紹介するイベントです。
バラエティーに富んでいるのはアーティストの作品だけでなく、作品を紹介する場所も。パリの中心にあるパリ市庁舎から、美術館、教会、ギャラリー、各国の文化センター、屋内プール、公共の施設の敷地内、あるいは街角の一角やセーヌ川にかかる橋の上などなど、屋内外ともに、毎年様々な趣向を凝らして作品を紹介する場所が選ばれ開催されます。
普段一般の人が入ることが出来ない、パリ市庁舎の豪華なシャンデリアが天井に並ぶ古典的な室内や、プライベート施設の敷地内、もしくは通常は有料の美術館など、この夜だけは一般に開放され、しかも入場無料!!!(えっ!?ですよね)(これは本当にすごいなって思います)

私もパリ在住の時は、毎年楽しみにしてましたイベントの一つでした。
夕方から街がざわざわと活気づき、お祭り好きなパリの人々、子供連れのファミリー、若者、ご年配のご夫婦などなど幅広い年齢層の人々が夜のパリの街に繰り出し、彼方此方で開催されてる一晩だけのアート作品を美しいパリの夜の街をお散歩しながら、気軽な気分で思い思いに満喫します。
現代アートの作品が美術館やギャラリーから抜け出し、夜の街角や公園、あるいは教会内の薄暗く厳かなスペースに作品が展示されていたりして、現代アート作品と普段とは異なった異質な空間とのバランス、アンバランス感を興味深く見入ったものでした。

パリ市庁舎のファサードを使用したネオン文字のビジュアルアート

 

お屋敷街の普段は入れない中庭でのインスタレーション

一晩だけでは本当に残念に思えるくらい素晴らしい作品や空間との演出が多く、さらに一晩だけではとても見切れないくらいの展示の数々で、本当に贅沢で豪華なイベントです。

小腹が空いたら、サンドイッチで休息もOK

今年は10月1日(土)の夜に行われ、今年で20年目を迎えたという事でかなり盛大なイベントとなり、パリの中心、北、南の地区で200以上の作品が紹介されました。
今回のテーマは2024年のパリで開催されますオリンピックも意識して『アートとスポーツ』、そしてヒエロニムス・ボスの絵画『快楽の庭』(“Jardin des Délices” de Jérôme Bosch)をコンセプトとして企画されたそうです。
パティシエのピエール・エルメは、パリ市庁舎内のクラシックな室内で10,000個以上(!)のマカロンを使用して『快楽の庭』をテーマにユニークであり豪華なインスタレーションを紹介した記事を目にしました。
また今年はあらゆるジャンルのアートも参加して、ファッションショー、ダンス、コンサートなども開催されたそうです。

2002年、当時のパリ市長ベルトラン・ドラノエ氏の『自由で全ての人に開かれた夜の偉大なアート・フェスティバル』の考案で誕生しましたこのイベント。すっかりパリのナイトイベントの一つとして定着しましたが、パリ以外のフランスの都市、そして今ではフランス国内だけにとどまらず、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなどの海外の都市でも同時に10月の第一土曜日に『ニュイ・ブランシュ』のタイトルで開催され、なんとパリ市と姉妹都市の京都でも開催されてました。(今年で12年目になるそうです。)

まだまだ加速するこのアートイベント、去年は悪天候のため、また屋外での紹介も多いため開催中止を余儀なくされたそうですが、そんな天候の影響も懸念され、来年からは10月の第1土曜日から6月の開催にパリ市民の投票で決まったそうです。
来年からはいつまでも陽が沈まない夏時間の6月の開催となりますが、今後ますます気になるイベントです。

今回もいろいろ長いブログになりましたが、最後までお読み頂きましてどうもありがとうございました。

皆さまハロウィン月間、どうぞお楽しみ下さい。
Veuillez profiter du mois d’Halloween!

ありがとうございました。では、また次回に。
Merci beaucoup et à bientôt!
UME